目的
県内の優れた工業製品を「みやぎ優れMONO」として認定し、県内外に発信するための認定制度を平成21年6月に創設いたしました。 認定企業並びに認定を目指す企業への技術、販売、経営等に係る様々な支援を行い、宮城県から数多くのものづくりヒット商品を生み出すことを目的としています。
特徴
- 製品起点、顧客本位、独自技術、品質絶対など10項目の評価軸と5段階の基準の提供。
- 応募に当たり事前のセルフアセスメントの実施と、専任コーディネーター・インストラクターによる評価支援。
- 認定製品への更なる販売拡大に向けた特典の付与と、認定に至らなかった製品への改善に向けた詳細なアドバイスレポートの提供および支援機関とのコーディネートの実施。
- 認定企業、支援機関並びにみやぎ優れMONO発信事業関係者をメンバーとする「みやぎ優れMONO倶楽部」を定期的に開催し、技術交流、ビジネスマッチング等の機会を提供。
意義
本事業を通して企業と製品の確実な成長・進化を促し、県内製造業の高付加価値型企業への変革と富県宮城の実現に貢献します。
認定フロー
認定基準
10の視点
- (1)『製品起点』
- 当該製品は、トップの強いリーダーシップや企業の重要戦略として開発され、企業の核となる固有の強みや能力に裏打ちされているとともに、産学官連携も積極的に活用され、新たな企業発展の芽となっている。
- (2)『顧客本位』
- 当該製品は、市場の新しいニーズを的確に捉え、そのニーズを十分に満たすものをタイムリーに市場に提供できている。これにより訴求性に優れた製品を実現し、高い顧客満足度を得ている。
- (3)『独自技術』
- 当該製品は、独創的なアイデアと知的財産権により競合参入に対する高い技術障壁を築いている、または、その製品実現を支える独自のノウハウや技能・生産技術の難易度の高さによって競合を差別化し高い参入障壁を築いている。
- (4)『事業成長』
- 当該製品は、今後の成長が見込まれる事業分野、または、既存の安定的な市場規模をもつ事業分野に属しており、その中でマーケットシェアを獲得していけるものである。
- (5)『品質絶対』
- 応募企業はQMSが品質確保のツールとして適正に運用されているとともに、そのスパイラルアップと品質改善活動が継続的に行われており、それにより当該製品も高い品質目標を達成している。 また、該当する安全規格を正しく理解し、開発から生産・販売までの全プロセスにおいて遵守・満足する仕組みができている。
- (6)『安定経営』
- 応募企業は、積極的な顧客志向の経営目標・戦略を策定して組織的に展開されるとともに、経営リスクに対応するためのシステムが機能しており、その成果として財務状況は継続的に安定し成長している。 また、企業活動の根幹となる法令遵守、社会的責任、ガバナンスの仕組みが整備され、経営リスクの回避が図られている。
- (7)『環境経営』
- 当該製品は環境負荷低減対応が積極的に図られており、また、企業全体としても持続可能な社会の実現を意識し、カーボンニュートラルや脱炭素に向けた環境負荷低減(省エネ、再生エネルギ活用、省資源、3Rなど)に組織的に取り組んでいる。また、地域の環境保全活動などにも積極的に取り組み、地域社会の環境維持向上に貢献している。
- (8)『デジタル化』
- 応募企業において、デジタル技術が積極的に導入され、当該製品の開発プロセスをはじめとした各製品開発のみならず、事務の省力化、効率化、経営戦略等にも有効に活用されている。また、ネットワーク社会における情報セキュリティの重要性を認識し企業体として対応できる体制を整えている。
- (9)『人事施策』
- 人材の育成・能力開発が計画的に行われ、それが経営目標や戦略の実現、および、社員や組織の活性化に役立っている。また、働き方改革が積極的に進められて、職場環境の改善など魅力ある職場づくりが進められている。
- (10)『地域集積』
- 当該製品では、県内企業との取引、県内産資材、材料、部品の活用等「現調率」を重視したものづくりが行なわれ、付加価値が県内に生み出されている。
以上10の視点を認定の基準とします。
評価視点と評点
視点 | 評価対象 | 配点 | 重み付け | 評点 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 製品起点 | 当該製品 | 5 | 3 | 15 |
2 | 顧客本位 | 当該製品 | 5 | 3 | 15 |
3 | 独自技術 | 当該製品 | 5 | 3 | 15 |
4 | 事業成長 | 当該製品 | 5 | 3 | 15 |
5 | 品質絶対 | 当該製品と応募企業 | 5 | 2 | 10 |
6 | 安定経営 | 応募企業 | 5 | 2 | 10 |
7 | 環境経営 | 当該製品と応募企業 | 5 | 1 | 5 |
8 | デジタル化 | 当該製品と応募企業 | 5 | 1 | 5 |
9 | 人事施策 | 応募企業 | 5 | 1 | 5 |
10 | 地域集積 | 当該製品 | 5 | 1 | 5 |
総合評点 | 100 |
(注) 評価は5段階評価(配点)となっております。重み付けを加味し評点となります。
総合評点と認定格付
総合評点 | 認定格付 | |
---|---|---|
大企業 | 中小企業 | |
80点以上 | 65点以上 | 「優れMONO」認定 |
50点以上 | 50点以上 | 「優れMONO」候補 |
- 大企業
- 中小企業条件超
- 中小企業
- ① 製造業、その他の業種(②~④を除く)
資本金3億円以下または従業員300人以下
② 卸売業 資本金1億円以下または従業員100人以下
③ サービス業 資本金5,000万円以下または従業員100人以下
④ 小売業 資本金5,000万円以下または従業員50人以下
(定義:中小企業基本法)
但し、大企業の子会社は大企業として評価します。
事業推進体制
実行委員会
以下の県内産学官15団体で構成しています。
- 宮城県商工会議所連合会
- 宮城県商工会連合会
- 宮城県中小企業団体中央会
- 仙台商工会議所
- 東北電力株式会社宮城支店
- 株式会社七十七銀行
- 公益財団法人みやぎ産業振興機構
- 公益社団法人宮城県物産振興協会
- 一般財団法人みやぎ産業交流センター
- 一般財団法人青葉工学振興会
- 一般社団法人みやぎ工業会
- 宮城県市長会
- 宮城県町村会
- 仙台市
- 宮城県